鐵砲洲稲荷神社(てっぽうずいなりじんじゃ)の御祭神は、作物を生育するエネルギーを司る五穀豊穣の神様の稚産霊神です。
ほかにも、食物を司る豊受比売神、別名を「稲荷神」「お稲荷さん」といわれる商売繁盛の神様の宇迦之御魂神の2神が祀られています。
鐵砲洲稲荷神社の御由緒
平安時代の初期の841年、地域一帯で続く凶作が続くことから、住民が産土の国魂神を祀り祈願したことが始まりです。室町時代になると、足利義輝の時代に形成された京橋地区一帯の土地生成の産土神(うぶすなのかみ)として崇められるようになりました。
その後、今の新京橋へと遷座して「八丁堀稲荷神社」と呼ばれるようになりましたが、江戸時代には埋め立てが進み、今の鐵砲洲へと遷座して「鐵砲洲稲荷神社」と改称されたのです。
3年に1度の本祭りは華やかでにぎわいがある
毎年5月の2日から5日にかけておこなわれる例大祭は華やかで、三年に一度の本祭りでは鳳輦神輿と宮神輿が氏子町内を巡行する神幸祭が行われます。歌舞伎座の前を大勢の氏子たちが神輿を担ぎながら歩く姿は、伝統文化を感じさせてくれる素晴らしいものです。
また、最終日5日の子どもの日には、地元の小中学生による歌舞伎が奉納されて、多くに人が訪れて賑わいます。江戸の夏の始まりを告げるお祭りとして、古くから地元の人たちに親しまれているお祭りです。
区内唯一の富士塚「鉄砲洲富士」
鐵砲洲稲荷神社の社殿の右手には、富士塚があります。
1790年に富士山の溶岩を用いて製造された古いもので、大きな建物がなかった江戸時代には「鉄炮州富士」として、浮世絵に描かれるような名所だったとして有名です。
鐵砲洲稲荷神社の 概要
名称 | 鐵砲洲稲荷神社 |
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所在地 | 〒104-0043 東京都中央区湊1-6-7 |
電話番号 | 03-3551-2647 |
URL | http://teppozujinja.or.jp/ |